こんにちは。ぽこです!
今回は、PMBOK(ピムボック)とは何かについてお話しします。
概要
PMBOKとは、プロジェクトマネジメントのプロフェッショナル協会であるPMI(Project Management Institute : 米国プロジェクトマネジメント協会)によって作成された、プロジェクトマネジメントの基礎知識体系のことです。これは、後で詳しく説明しますが、「5つのプロセス」と「9つの知識エリア」によって体系化されています。
今ではプロジェクトマネジメントの世界標準として世界各国に浸透しています。内容は4年に1度くらいのペースで改定され、今の最新版は2017年に発行された第6版となっています。
PMBOKの目的と意義
PMIが発表しているPMBOKの目的は次の通りです。
- プロジェクトマネジメントの適応分野を超えた標準知識体系を定めて、プロジェクトマネジメントプロセスの共通概念・用語を設定する。
- プロジェクトマネジメント実践者の知識面での自己啓発のベンチマークを提供する。
- PMIが行うPMP資格の認定や大学でのプロジェクトマネジメント教育のカリキュラム認定の基準とする。
従来のプロジェクトマネジメントは、古典的なQCD管理が中心でした。QCDはプロジェクト管理の3要素とも呼ばれており、Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(納期)という目標に向かってプロジェクトをコントロールするというものです。しかし、ゴールだけを目指してもなかなかうまく行きません。目標を達成するためには、そこに至るプロセスも対象としてコントロールする必要があります。そのような考えに基づいて、PMBOKではスコープ管理、リスク管理、要員管理、コミュニケーション管理、調達管理なども明確なコントロール対象とする、近代的なプロジェクト管理を対象とします。
5つのプロセス
PMBOKでは、プロジェクトとサブプロセスをすべて、5つのプロセスでコントロールしていきます。
- 立ち上げ
- 計画
- 遂行
- コントロール
- 終結
すべてのプロセスは「立ち上げ」で始まり、「終結」で完了します。プロセスの立ち上げ後は「計画」を立て、計画に基づいて「遂行」していきます。その間、計画通りに進んでいるかどうかを「コントロール」します。
9つの知識エリア
プロジェクト管理をしていく上での、9つの視点とも言えます。古典的なQCDに加えて、6つの視点をバランスよく考慮する必要があることを示しています。
- プロジェクト統合マネジメント
- プロジェクト・スコープ・マネジメント
- プロジェクト・タイム・マネジメント
- プロジェクト・コスト・マネジメント
- プロジェクト品質マネジメント
- プロジェクト人的資源マネジメント
- プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
- プロジェクト・リスク・マネジメント
- プロジェクト調達マネジメント