Dockerは、アプリケーションの開発・実行・デプロイをより簡単に行えるツールですが、UbuntuなどのLinux環境で初めて触る方にとっては、思わぬエラーに戸惑うこともあるでしょう。本記事では、Docker初心者の方に向けて、UbuntuでDockerを起動しようとした際に発生するエラーとその解決方法について、丁寧に解説していきます。
Dockerとは?
Dockerは、仮想マシンのように環境を分離してアプリケーションを動かすことができるコンテナ型の仮想化技術です。
開発環境を簡単に再現できることから、多くの開発現場で使われています。
UbuntuやWindowsといったOSでも利用可能で、特にUbuntuはDockerとの相性が良いため、学習環境としてもおすすめです。
UbuntuでのDocker起動方法
Dockerを使い始めるときは、まずDockerがインストールされている必要があります。Ubuntuでの基本的なDocker起動手順は以下の通りです。
Ubuntuにおける基本操作
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# Dockerコンテナを起動(バックグラウンドで) docker-compose up -d |
このコマンドは、docker-compose.yml
ファイルに定義されたサービスをまとめて起動します。ところが、Dockerのサービスが正しく起動していないと、次のようなエラーが表示されることがあります。
よくあるエラー:「Cannot connect to the Docker daemon」
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unable to get image 'mcr.microsoft.com/azure-storage/azurite': Cannot connect to the Docker daemon at unix:///var/run/docker.sock. Is the docker daemon running? |
このメッセージは、Dockerデーモン(バックグラウンドで動くDockerの本体)が動いていないため、コンテナを起動できないというエラーです。
エラーの原因と解決策
原因
このエラーの主な原因は以下の通りです:
原因 | 説明 |
---|---|
Dockerが起動していない | サービスとして起動されていない |
権限の問題 | 一般ユーザーではdocker.sock にアクセスできない場合がある |
インストール不備 | Dockerが正しくインストールされていないことも |
解決策
① Dockerデーモンを起動する
Ubuntuでは、以下のコマンドでDockerデーモンを起動できます。
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sudo service docker start |
このコマンドを実行した後、再び docker-compose up -d
を実行してみましょう。
② 起動状態を確認する
Dockerが起動しているかどうかを確認するには、以下のコマンドを使います。
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sudo service docker status |
「active (running)」と表示されれば起動中です。
③ sudoなしでdockerを使う設定(補足)
毎回sudo
をつけるのが面倒な場合は、次のコマンドでユーザーをdocker
グループに追加できます。
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sudo usermod -aG docker $USER |
その後、ログアウト&ログイン、もしくは再起動を行うことで反映されます。
再発防止のためのポイント
Docker初心者がUbuntuで操作する際、以下のポイントを押さえておくとエラーを防ぎやすくなります。
- Dockerが起動しているか常に確認
sudo
が必要かどうかを意識する- 自動起動の設定も検討する
Dockerの自動起動を設定する方法
Ubuntu起動時に自動的にDockerを起動させるには、次のコマンドを実行します。
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sudo systemctl enable docker |
これで再起動後もDockerデーモンが自動で立ち上がります。
まとめ
Docker初心者がUbuntuで遭遇しがちなエラーの一つ「Cannot connect to the Docker daemon」は、Dockerのサービスが起動していないことが原因です。
以下のような流れで対処しましょう。
sudo service docker start
でDockerを起動docker-compose up -d
でコンテナを起動- 自動起動設定で再発防止
Ubuntu上でDockerを使いこなすには、こうした基本的な「起動方法」と「エラーへの対処」を理解しておくことがとても大切です。