【必見】AIで業務効率化!一般社員向けオンラインAI教育「CampusAI」とは

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多くの企業でAI活用が加速する中、従業員のAIスキル習得が急務となっています。しかし、非技術者向けのAI教育にはギャップが存在していました。ポーランド発の「CampusAI」は、この課題を解決するオンラインAI教育プラットフォームです。メタバースを活用した実践的な学習を通じて、一般社員がAIで業務効率化を実現し、個々のAI活用能力を高めることを目指しています。

AIスキル習得が急務に?企業が直面する課題

近年、企業は競争力を維持し、業務効率化を推進するため、従業員にAIツールの活用を強く奨励しています。一部の企業では、AI利用を必須とする動きも見られます。ワシントンポストの報道によると、このAI活用推進の背景には、従業員のAIスキル不足という訓練ギャップが浮き彫りになっています。

特に問題視されているのは、非技術者向けのAI教育ソリューションの不足です。CampusAIの創設者兼CEO、アウレリウス・ゴルスキー氏は、TechCrunchの取材に対し、「非技術者向けに特化したソリューションは市場にほとんどない」と述べています。国内でもDX推進が叫ばれる中、一般社員向けAI教育の重要性は増しており、単なるAIツールの導入だけでなく、AIスキルを持つ人材育成が緊急の課題となっています。

従来のAI研修は、エンジニアリングやデータサイエンスといった専門知識に偏りがちでした。しかし、AIが日常業務に浸透するにつれ、あらゆる職種の従業員がAI活用能力を身につける必要があります。これは、企業全体の生産性向上と、従業員個人のキャリアアップにも直結する重要な要素です。日本企業も、このギャップをいかに埋めるかが今後の成長を左右するといえるでしょう。

非エンジニアも安心!CampusAIのオンラインAI教育

CampusAIは、非エンジニアの一般社員が日常業務にAIを活用できるよう設計されたオンラインAI教育プラットフォームです。AIに対する苦手意識を払拭し、誰もがAIを理解し、協働できることを目指しています。営業、人事、法務など、多様な職種の人がそれぞれのワークフローにAIを取り入れ、業務効率化を図れるようサポートします。

このプラットフォームでは、ChatGPTやGeminiからMidjourneyやFluxまで、数十種類ものAIモデルにアクセス可能です。ユーザーは個別にアカウントを作成したり、別途サブスクリプションに加入したりすることなく、一箇所で多様なAIモデルを体験し、実践的にAIスキルを習得できます。さらに、技術の急速な進化に対応するため、コース内容は毎日更新されています。

CampusAIは、個人向けの「Me+AI」(年間250ドル)と、企業向けの「Team+AI」(年間25,000ドル)の2種類のサービスを提供しています。企業は従業員のAIアップスキリングパスを構築でき、従業員は自分に合った学習体験をパーソナライズできます。これにより、日本企業も社員のAI活用能力を効率的に引き上げ、競争力強化に繋げることが期待されます。

メタバースでAI活用を学ぶ:実践的な学習体験

CampusAIの学習メソッドの核となるのは、アバターベースの学習モデルと、メタバース内の仮想キャンパスです。ユーザーは仮想キャンパス内で新しいAIスキルを学び、他の学習者と交流し、コミュニティプロジェクトに参加できます。これは、大人が利用できるRobloxのようなイメージです。

特に注目すべきは「AI Gym」と呼ばれる機能です。ここでは、AIエージェントが作成した実践的な演習や課題に取り組み、リアルタイムの評価を受けながらAI活用を体得できます。これにより、AIを単なるツールとして使うのではなく、「チームメイト」「スパーリングパートナー」「批評家」「コーチ」として、複数のモダリティで協働する能力が養われます。

CampusAIの学習方法は、人間とAIの協働によるビジネス成果向上と複雑な問題解決に関する研究に基づいています。Aleksandra Przegalińska氏らの研究がその基盤となっており、プロンプト戦略を通じて、個人の能力を高めるAIエキスパートを育成します。仮想キャンパスでは、効果的なプロンプト作成を学ぶための「プロンプトブック」も提供されており、実践的なAIスキル習得を強力にサポートします。

業務効率化を実現するAI教育プログラムの成果と展望

CampusAIは、企業向けプログラム「Team+AI」により、企業の「人間とAIのレディネス文化」の構築を支援しています。このプログラムの最初の3週間には、組織のAIレディネス診断、マネージャー向けワークショップ、全従業員向けウェビナーが含まれます。その後4週間は、企業の目標に合わせてカスタマイズされた、従業員個々の開発パスが提供されます。

CampusAIは、このプログラムが目に見える成果を生み出すと主張しており、従業員は平均して40%の業務効率向上と60%の仕事満足度向上を達成すると報告されています。2023年のローンチから、ポーランドで大きな成功を収め、これまでに3万5千人以上のユーザーを獲得しました。ING、T-Mobile、Lenovo、IKEAなど60社の大手企業が導入し、2025年には200万ドル以上の年間経常収益(ARR)を見込んでいます。

現在、CampusAIは2,000万ドルのシリーズA資金調達を目指し、2030年までに40市場への拡大を計画しています。すでに英語、スペイン語でのプログラム提供を開始し、英国や米国にも進出しています。欧州委員会から1,800万ユーロの資金を獲得し、10カ国11大学と提携して、大学キャンパスのデジタルツインやカスタマイズされた学習環境を構築するプロジェクトも進行中です。これにより、日本企業を含むグローバル企業へのAI教育の普及が加速するでしょう。

参考リンク

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