こんにちは。ぽこです!
今回はステークホルダとは何かについて説明したいと思います。
概要
ステークホルダとは、当該プロジェクトによってプラスまたはマイナスの影響を受ける利害関係者のことです。簡単に言うと、プロジェクトの内外に存在する登場人物。当事者としてプロジェクトにかかわっている場合や、プロジェクトによってもたらされる影響を受ける人々も含む概念になります。
プロジェクトのステークホルダには、プロジェクトオーナー(スポンサー)、顧客、遂行組織、プロジェクトマネージャ、チームリーダー、プロジェクトメンバーなどがあります。
プロジェクトマネージャ
プロジェクトを成功させるために、そのプロジェクトの陣頭指揮を執るリーダーがプロジェクトマネージャです。情報処理技術者試験では、プロジェクトマネージャを次のように定義します。
対象者像 | 高度 IT 人材として確立した専門分野をもち,システム開発プロジェクトの目標の達 成に向けて,責任をもって,プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェ クトマネジメント計画)を作成し,必要となる要員や資源を確保し,予算,スケジュ ール,品質などの計画に基づいてプロジェクトを実行・管理する者 |
業務と役割 | 情報システム又は組込みシステムのシステム開発プロジェクトの目標を達成するため に,責任者として当該プロジェクトを計画,実行,管理する業務に従事し,次の役割 を主導的に果たすとともに,下位者を指導する。 ① 必要に応じて,個別システム化構想・計画の策定を支援し,策定された個別シ ステム化構想・計画に基づいて,当該プロジェクトをマネジメントする方法をプ ロジェクト全体計画として作成する。 ② 必要となる要員や資源を確保し,プロジェクト組織を定義する。 ③ スコープ・予算・スケジュール・品質・リスクなどを管理して,プロジェクト を円滑にマネジメントする。進捗状況を把握し,問題や将来見込まれる課題を早 期に把握・認識し,適切な対策・対応を実施する。 ④ プロジェクトのステークホルダに,適宜,プロジェクト全体計画,進捗状況, 課題と対応策などを報告し,支援・協力を得て,プロジェクトを円滑にマネジメ ントする。 ⑤ プロジェクトフェーズの区切り及び全体の終了時,又は必要に応じて適宜,プ ロジェクトの計画と実績を分析・評価し,プロジェクトのその後のマネジメント に反映するとともに,ほかのプロジェクトの参考に資する。 |
期待する技術水準 | プロジェクトマネージャの業務と役割を円滑に遂行するため,次の知識・実践能力が 要求される。 ① 組織戦略及びシステム全般に関する基本的な事項を理解している。 ② 個別システム化構想・計画及びステークホルダの期待を正しく認識し,実行可 能なプロジェクト全体計画を作成できる。 ③ 前提・制約の中で,変化に適応して,プロジェクトの目標を確実に達成でき る。 ④ スコープ・要員・資源・予算・スケジュール・品質・リスクなどを管理し,プ ロジェクトチームの全体意識を統一して,プロジェクトをマネジメントできる。 ⑤ プロジェクトの進捗状況や将来見込まれるリスクを早期に把握し,変更を管理 して,適切に対応できる。 ⑥ プロジェクトの計画・実績を適切に分析・評価できる。また,その結果をプロ ジェクトのその後のマネジメントに活用できるとともに,ほかのプロジェクトの 参考に資することができる。 |
スポンサー
スポンサーは、プロジェクトに対する財政的資源(多くの場合は費用)を提供する人物のことです。PMBOKでは非常に幅広い解釈になるが、情報処理試験で登場するのは、成果物を入手する代わりに、プロジェクトに要する費用を負担するプロジェクトオーナーになります。プロジェクトマネージャのコントロール範囲を超える問題に対応する人物です。
ステアリングコミッティ
PMBOKでは例示されていないが、プロジェクトにおける意思決定機関としてステアリングコミッティを組織することがあります。ワンマン企業であれば、社長が兼ねる場合もあるが、通常は、役員会や経営会議などの合議体であることが多いです。
プロジェクト企画責任者
プロジェクトオーナーに指名されたプロジェクトを企画する責任者のことです。経営者は利益増大を考え、プロジェクト企画者が、そのための様々な取り組みを企画し、推進する役割を持ちます。顧客企業の企画部門の長や、コンサルタント、システムアナリストなどが担当します。
プロジェクト企画担当者は、いったん企画が承認されると、通常後の実行をプロジェクトマネージャに譲ることが多いが、そのままプロジェクトマネージャとして残る場合もあります。
プロジェクト・チーム
PMBOKでは、プロジェクトマネージャ、チームリーダ、メンバー、その他をプロジェクト・チームとして例示しています。