【速報】Grammarlyが「Superhuman」に社名変更!AIアシスタント「Superhuman Go」も登場

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AI文章校正で知られるGrammarlyが、企業名を「Superhuman」に変更した。これはメールクライアント「Superhuman」買収後の動きで、同社は新たなAIアシスタント「Superhuman Go」も発表。Grammarlyブランドの製品はそのまま残るものの、企業全体としてはAIと生産性スイート戦略を強化する姿勢を鮮明にしている。

Grammarly、社名を「Superhuman」に変更

AI文章校正サービスのGrammarlyは、企業名を「Superhuman」へと変更した。これは今年7月にAIメールクライアントのSuperhumanを買収したことに伴うものだ。通常、買収企業が被買収企業のブランドを取り込むことが多い中、Grammarlyが自社名を変更する異例の形となった。

製品としての「Grammarly」は引き続き同じ名称で提供される。しかし、昨年12月に買収した生産性プラットフォームのCodaなど、将来的に他の製品ブランドも再編する可能性を示唆している。今回の社名変更は、単なるブランド統合を超え、企業としての新たな方向性を示す重要な一歩と言えるだろう。

新AIアシスタント「Superhuman Go」の機能

新たなAIアシスタント「Superhuman Go」は、Grammarlyの既存の拡張機能に組み込まれる形で提供される。ユーザーはこれを活用し、ライティングの提案やメールへのフィードバックを瞬時に受けられる。Superhuman Goは単なるAI文章校正ツールに留まらない。

Jira、Gmail、Google Drive、Google Calendarなどの各種アプリと連携させることで、より広範な文脈を理解し、タスクを処理する。例えば、会議のスケジュール調整時にユーザーの空き状況を確認したり、Jiraでチケットを自動作成したりといったことが可能になる。今後はCRMや社内システムからのデータ取得機能も追加し、メールの内容修正提案へと活かす方針だ。

Superhuman Goは、Grammarly拡張機能内のトグルをオンにするだけで試用できる。今年8月には、盗作チェッカーや校正機能を含むAIエージェントストアも開設され、多様な用途に対応している。

広がるAI連携と生産性スイート戦略

Grammarlyは近年、生産性スイートとしての地位確立に注力してきた。CodaやSuperhumanの買収はその象徴と言える。今回のSuperhuman Goの投入により、同社はさらなるAI連携を深め、Notion、ClickUp、Google Workspaceといった競合各社との競争力を高める狙いがある。

これらのサービスも近年、次々とAI機能を強化しており、生産性ツールの分野でAIアシスタントの活用は不可欠となっている。Superhumanは、CodaのドキュメントスイートやSuperhumanメールクライアントにもAI機能を拡充する計画だ。これにより、外部・内部ソースから詳細情報を取得し、文書やメールの下書きを自動生成するなど、より包括的なAI駆動型ワークフローの実現を目指す。

この戦略は、個別のツール提供から、企業の生産性全体を底上げする統合プラットフォームへと軸足を移すもの。Superhuman AIを中心としたエコシステム構築により、ユーザーはよりシームレスで効率的な業務遂行が可能となるだろう。

Superhuman Goの利用プランと「Superhuman Mail」

Superhuman Goは、すべてのGrammarlyユーザーがすぐに利用可能だ。Grammarlyは、機能に応じた複数のサブスクリプションプランも提供している。例えば、月額12ドル(年間請求)の「Pro」プランでは、多言語での文法およびトーンサポートが利用できる。

ビジネスユーザー向けの「Business」プランは月額33ドル(年間請求)で提供され、このプランには「Superhuman Mail」へのアクセスが含まれる。Superhuman Mailは、買収されたAIメールクライアントのSuperhumanを指しており、高い生産性で知られるメール機能を企業向けに活用できる。Superhumanメールクライアントの統合は、ビジネスコミュニケーションの効率化を求める企業にとって大きな魅力となるだろう。

参考リンク

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