こんにちは。ぽこです!
今回はレビューとは何かについて説明したいと思います。
レビューとは
レビューとは、ドキュメントに不備がないかどうかを確認する作業のことです。本来は、プロジェクトで生成されるすべてのドキュメントに対して実施されるべきものです。
情報システムの品質確保には、こうしたレビューと、テストがあるが、ウォーターフォール型のシステム開発では、下流部分で実施するテストよりも、上流部分で実施するレビューによって、不具合をなくした方が手戻りのリスクがなく、開発コストは抑制されます。
なお、レビューの進め方や役割分担によって、インスペクション、ウォークスルー、ラウンドロビンなどの種類があります。
インスペクション
レビュー振興の訓練を受けたモデレータと呼ばれるエラー管理の責任者が、レビューア(各工程の成果物に対する評価能力を持った人々で、インスペクタと呼ばれている)を選出し、会議形式でエラーの収集・分析を行い、解決策まで決定します。モデレータ、インスペクタなど、あらかじめ参加者の役割が決まっている点に特徴があります。
モデレータ(レビュー振興の訓練を受けた専門家)は、必ずしも開発チームから選出する必要はないが、処置や修正の確認は確実に行えなければなりません。解決策の検討を行う点がウォークスルーと最も異なる点です。
ウォークスルー
こちらは開発者自身が参加メンバ選定も含め、自主的に会議を招集し、エラーの検出を行う。管理者が出席すると、その管理者がメンバの評価につなげてしまうのではないかとメンバが互いに遠慮して、徹底したエラーの追及を行わなかったり、エラーを隠すなどの問題が発生する可能性があります。そのため、原則管理者は出席しません。また、問題点の発見が目的のため、解決策の検討までは行いません(参加者が修正方法の検討に意識が向かい、エラーの検出に影響すると考えられるため)。
ラウンドロビン
役割分担をあらかじめ決めるのはインスペクションと同じだが、ラウンドロビン方式では、参加者全員が、責任者を持ち回りで順番にレビュー責任者を務めながらレビューを実施します。そのため、参加者全員の参画意識が高まります。