今回は、Frutterのアプリケーションを作成するための、Dart SDKについて説明していきます。
Dart SDKはhttps://www.dartlang.org/tools/sdkからダウンロードできます。
このDart SDKは、次の3で構成されます。
- コマンドラインツール
- コマンドラインコンパイラ
- ライブラリ
コマンドラインツール
Dart SDKには、以下のようなコマンドラインツールがあります。
名前 | 説明 |
dart | .dartファイルを仮想マシンで実行する。 |
dart2js | dartのソースコードをJavaScriptにコンパイルする。 |
dartanalyser | dartのソースコードを分析する。 多くのコードエディタで使用され、エラーや警告を出す。 |
dartdevc | dartのソースコードをJavaScriptにコンパイルする。 逐次コンパイルするという点を除けば、dart2jsとほぼ同じ。 |
dartdoc | dartソースコードからドキュメントを作成する。 |
dartfmt | dartのソースコードをdartのフォーマットにする。 多くのコードエディタで使用され、フォーマットを提供する。 |
pub | GoogleのPackage Manager |
コマンドラインコンパイラ
Dartiumを使えば、コンパイルすることなくブラウザ上でDartを実行できます。
DartiumはDart VMが組み込まれたChromeです。しかし、DartのWeb開発の主流はDartでコードを書いた後、JavaScriptにコンパイルしてから実行しています。
Dart2jsとDartDevC
この2つのJavaScriptコンパイラーは、使われる場面が異なります。通常はwebdevとともに使われ、正しいものが選ばれるので気にする必要はありません。webdevが、アプリ開発を行うときはすぐに結果が見れるようにdartdevcを選び、展開のためにアプリを構築するときは効率的なコードを作るためにdart2jsを選びます。
ライブラリ
名前 | 説明 |
dart:core | ビルトインタイプやコレクションなどの中心的な機能。 このライブラリはすべてのDartプログラムに自動で入る。 |
dart:async | 非同期プログラミングをサポートする。 |
dart:math | ランダムや足し算などの数学的な定義と機能。 |
dart:convert | JSONやUTF-8を含む、異なるデータ表現間でコンバートするためのエンコーダーとデコーダー。 |