インスタグラムのストーリーズ機能に、Meta AIを活用した新しい写真・動画編集ツールが導入された。ユーザーはテキストプロンプトを入力するだけで、コンテンツの内容を自由に加工できる。Meta AIチャットボットを介さず直接編集が可能になり、AI写真加工のアクセシビリティが大幅に向上。インスタユーザーはより手軽に創造的な表現を楽しめるようになる。
新機能の概要とアクセシビリティ向上
MetaはMeta AIを活用した写真・動画編集ツールをインスタグラムのストーリーズに直接導入した。これにより、ユーザーはテキストプロンプトを入力するだけで、写真や動画に要素を追加したり、削除したり、全体を変更したりできる。Meta公式ブログが詳細を説明している。
これまでのMeta AIチャットボットを介した画像編集機能から進化し、ストーリーズ内で直接加工が可能になった。この変更は、インスタ ストーリーズのAI 加工機能へのアクセシビリティを大幅に向上させ、多くのユーザーがAIを活用した写真加工をより手軽に利用できるようになった。
Meta AI写真加工の具体的な使い方と事例
新しい編集機能は、インスタ ストーリーズの上部にある「ブラシ」アイコンをタップし、「Restyle」メニューからアクセスできる。画像を編集する際は、「追加」「削除」「変更」のいずれかを選び、プロンプトバーに希望する変更内容を記述する。
Metaの説明によれば、髪の色を変える、頭に王冠を乗せる、背景を夕焼けに変更するなど、幅広いAI 写真加工が可能だ。また、プリセットエフェクトも複数用意されており、サングラスやバイカージャケットといったアイテムを追加したり、画像を水彩画風にしたりできる。動画では雪を降らせたり、炎を加える効果も利用可能だ。TechCrunchが機能の詳細を報じている。
AI利用規約とプライバシーに関する注意点
インスタグラムでMeta AIを利用する際は、MetaのAI利用規約への同意が求められる。MetaのAI利用規約によると、ユーザーのメディアや顔の特徴がAIによって分析される可能性がある。
規約には、ユーザーが画像をアップロードすることで、Metaが「画像コンテンツを要約し、画像を修正し、画像に基づいた新しいコンテンツを生成する」ことが認められると明記されている。AI 写真加工を行う際、ユーザーは自身のデータがどのように利用されるか理解しておく必要があるだろう。
Metaは、プライバシーや保護者の懸念に対応するため、2025年10月にAI体験における新たなペアレンタルコントロール機能を導入した。これにより、保護者はAIキャラクターとのチャットを無効にし、子供がMeta AIチャットボットとどのような話題を話しているか監視できるとTechCrunchが伝えている。
Metaが推進するAI戦略の全体像
Metaは市場競争力を維持するため、AI機能の導入を積極的に進めている。最近では、インスタグラムの投稿に対してAIが気の利いたコメントを作成する「Write with Meta AI」プロンプトをテストしている様子が確認された。TechCrunchの報道だ。
また、2025年9月にはMeta AIアプリ内で、AIが生成した短尺動画フィード「Vibes」を公開した。この「Vibes」のローンチ後、Meta AIアプリのデイリーアクティブユーザー数は急増し、Similarwebのデータによると、2025年10月17日時点でiOSおよびAndroid合計で270万人に達したとTechCrunchが詳細を伝えている。
これらの動きは、MetaがAIを同社製品の核に据え、ユーザーエンゲージメントを高める戦略を着実に実行していることを示唆している。インスタ ストーリーズのMeta AI 使い方を含む一連の機能強化は、同社のAI戦略の一環と言える。
参考リンク
- Edit and Restyle Instagram Stories Using Meta AI | About Instagram
- Instagram users can now use Meta AI editing tools directly in IG Stories | TechCrunch
- Meta AI Terms of Service
- Meta previews new parental controls for its AI experiences | TechCrunch
- Meta spotted testing AI-generated comments on Instagram | TechCrunch
- Meta AI’s app downloads and daily users spiked after launch of Vibes AI video feed | TechCrunch

